
3/10頃より配信されているWindowsアップデートにて、サーバ上やメールに添付されたExcel・Wordファイルが『メモリまたはディスクの空き容量が不足しているため、ドキュメントを開いたり、保存したりできません』というエラーを起こして開けなくなる事象が発生しております。
この症状についての暫定的な回避方法を記載いたしますので、ご参照ください。
方法1.トラストセンター内『保護ビュー 』 の設定を無効にする(Excelのみ有効)
1.Excelを起動し、「ファイル」タブをクリック
2.「オプション」をクリック(バージョンによっては、「その他」-「オプション」となっているものもあります。)
3.左側リスト内の「トラストセンター」(バージョンによっては「セキュリティセンター」)をクリック
4.「トラストセンターの設定」ボタンをクリック
5.左側リスト内の「保護ビュー」をクリック
6.下記画像の赤枠内の項目のチェックをすべて外す

7.右下の「OK」を押す
8.一旦Excelを閉じ、再度ネットワーク上のExcelを開く
これで一旦回避できます。
今回のエラーは、ネットワーク上にあるExcel・Wordのファイルを開こうとした際に表示される『保護ビュー』のプログラムがWindowsアップデートにより不具合を起こしていることが原因と思われます。
そのため、保護ビューを無効にすれば回避することはできますが、確認したところExcelでしか有効ではありません。
Wordのエラーも回避したい場合は、下記方法2をお試しください。
また、保護ビューを無効にすると、ネットワーク上から開いたファイルに悪意のあるマクロ等が仕込まれている場合、自動的に実行されてしまいますので、今後のWindowsアップデートにて不具合が解消されましたら、上記の設定は有効に戻していただくことを推奨します。
方法2.原因となったWindowsアップデートをアンインストールする【推奨】
1.左下のWindowsマークをクリック
2.「設定」をクリック
3.「更新とセキュリティ」をクリック
4.「更新の履歴を表示する」をクリック
5.更新履歴にて、3/10以降で『KB5000802』がインストールされているかを確認する
6. 「更新プログラムをアンインストールする」をクリック
7.「Microsoft Windows(KB5000802)のセキュリティ更新プログラム」を選択し、「アンインストール」をクリック
8.Windowsの指示に従い、再起動
これで、原因となったWindowsアップデートを無効にしましたので、Excel・Word共にエラーが出ないことをご確認ください。
ただし、このままではまたすぐに原因のアップデートがインストールされてしまいますので、追加で下記作業を行ってください。
9.再度「設定」メニューから「更新とセキュリティ」画面に進み、一番下の「詳細オプション」をクリック
10.「更新の一時停止」内の「日付の選択」にて、選択できる最長の日付を選択
これにより、Windowsのアップデートを選択した期間内は一時停止することができます。
恐らく今後のアップデートにてこのエラーの修正プログラムが配布されると思いますので、一時停止期間終了後にWindowsアップデートを実施し、ネットワーク上のExcel・Wordが正常に起動するかご確認ください。
※追記
上記「 KB5000802 」のアップデートにて、プリンタに印刷指示を送ると、PCがブルースクリーンになり再起動するという不具合も出ているようです。
こちらも、「方法2.原因となったWindowsアップデートをアンインストールする」にて暫定的な回避が可能です。